お悩み|Wi-Fi診断
会社のWi-Fiが遅い・切れる。原因は現地で切り分けます。
「遅い」と「切れる」は別の症状です。回線、ルーター、アクセスポイント、端末、電波、同時接続数の順に切り分けます。呼ぶ前にご自身で確認できることも書きました。
「遅い」と「切れる」は、別の症状です
どちらなのかで、見る場所が変わります。まず、いま出ている症状から探してください。
| いま出ている症状 | たいていの原因 | ご自身で確認できること | 当社が現地で見ること |
|---|---|---|---|
| 特定の部屋だけ遅い・つながらない | アクセスポイントの数と置き場所。壁、金属棚、書庫が電波を止めています | その部屋で電波のアイコンが何本立つか。廊下に出ると直るか | 各部屋で電波の強さを測り、必要な台数と位置を出します |
| 時間帯によって遅くなる | 同時に使う台数、または回線の混み合い | 遅い時間帯を1週間メモする。朝礼後や昼休みに集中していないか | 接続台数と回線側の実測を突き合わせます |
| 数分おきに切れて、すぐ戻る | 電波の干渉、チャネルの重なり、5GHzのレーダー検知による停波 | 2.4GHzと5GHzのどちらにつないでいるか。切れる時刻に規則性があるか | 使用チャネルと周辺の電波状況を確認します |
| 会議室で映像が止まる | 会議室に電波が届いていない。または来客用と社内用が同じ回線 | 会議室のドアを開けると改善するか。来客用のSSIDを使っていないか | 会議室単独の増設か、来客用の分離かを判断します |
| 有線のパソコンも遅い | Wi-Fiではなく、回線かルーターかスイッチ側 | 有線でも遅いことを確認する。ここが分かるだけで切り分けが半分進みます | ルーターとスイッチの型番と設定、回線の実測を見ます |
| 特定の端末だけ遅い | 端末が古く、5GHzや新しい規格に対応していない | その端末を別の場所で使っても遅いか | 対応規格を確認します。端末の入替が必要なこともあります |
切り分けは、この順番で見ます
機器を替える話は最後です。順番を飛ばすと、替えたのに直らないことが起きます。
- 有線でつないだパソコンでも遅いか。ここで1〜2か3〜6かが分かります
- 遅い場所と、問題ない場所を書き出す。部屋の名前で構いません
- 2.4GHzと5GHzのどちらにつないでいるか。SSIDの名前に「-a」「5G」などが付いていることがあります
- ルーターとAPの電源を入れ直す。改善するなら機器側の疑いが濃くなります
- 本体のラベルを写真に撮っておく
- 導入した年と、分かれば業者名。設定した人が分かると早く進みます
- 接続台数を数える。プリンタ、決済端末、カメラも入ります
ルーターやスイッチには、電話、決済端末、防犯カメラ、警備装置が同じ経路でつながっていることがあります。営業中に入れ直すと、通信が止まって困る機器が一緒に落ちます。配線を抜き差しする作業は、当社が現地で確認してから行います。
2.4GHzと5GHzは、使い分ける前提の帯域です
どちらが優れているという話ではありません。法令上の制約も含めて性質が違います。
オフィスのWi-Fiに使う機器は、総務省が「小電力データ通信システム」として整理している免許不要の無線局にあたります。技術基準に適合した機器(技適マークが付いたもの)であれば、資格や免許なしに誰でも使えます。ただし帯域ごとに、使える場所や条件が法令で決まっています。
| 帯域 | 使える場所 | 現場での性質 |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯 | 屋内・屋外ともに制約なし | 遠くまで届き、壁にも比較的強い。ただしBluetoothと同じ帯域で、他と重ならないチャネルが3つしか取れません。混みやすいのはこのためです |
| 5GHz帯 W52・W53 | 屋内限定(自動車内は含まない) | 2.4GHz帯より空いていて速い。壁には弱い。屋外の駐車場や倉庫の軒下で使うことはできません |
| 5GHz帯 W56 | 屋内・屋外で使用可(上空は不可) | 屋外で5GHzを使う場合はここになります。DFSが必要な帯域です |
| 6GHz帯 | LPI(屋内限定)とVLP(屋外可)の2つの電力モード | 新しい帯域で、対応端末が限られます。古い端末との併用が前提になります |
5.3GHz帯と5.6GHz帯のアクセスポイントには、気象レーダーの存在を検知するDFSという機能の搭載が義務づけられています。レーダーを検知すると、自動的に停止するかチャネルを変更します。さらに、これらのチャネルで運用を始める前には60秒間レーダーに使われていないことを確認することになっています。この動作の間、その帯域は使えません。「決まった時間に、数分だけ切れる」という症状では、ここを疑います。
よくいただくご質問
中継機を買えば直りますか
直ることもありますが、原因が1(回線)や2(ルーター)にあるときは変わりません。また中継機は電波を受け渡すため、元の電波が弱い場所に置くと速度が落ちます。置く場所を決めるには、先に各部屋で電波を測る必要があります。
速度を測るサイトの数字は、どう見ればいいですか
目安にはなりますが、それだけでは原因が分かりません。同じ場所で有線と無線の両方を測り、時間帯を変えて何回か測ると比べられます。当社は現地で、場所ごと・時間帯ごとに測ってお渡しします。
駐車場や倉庫の外まで飛ばせますか
帯域の制約があります。W52とW53は屋内限定なので、屋外では2.4GHz帯かW56を使う構成になります。屋外用の機器と工事が必要になることが多く、現地を見てから判断します。
来客用のWi-Fiは分けたほうがいいですか
分けることをお勧めしています。分かれていないと、遅い原因が社内の使い方か来客かで切り分けられません。社内の共有フォルダやプリンタに、来客の端末から届いてしまう状態にもなります。法人Wi-Fiで一緒にご相談ください。
家電量販店の機器でも構いませんか
台数が少なく、部屋が1つであれば足りることもあります。台数が増えると、同時接続の上限や、部屋をまたいだときの引き継ぎで差が出ます。技適マークのない機器は国内で使用できません。海外から取り寄せた機器をお持ちの場合はご相談ください。
- 電波が届くグッズや中継機の通販。現地を見ない機器販売は行っていません
- 回線事業者側の障害対応。切り分けたうえで、どこへ連絡するかはお伝えします
- 時間外の緊急対応。受付は平日9:00〜17:00です
- 総務省 電波利用ポータル「小電力データ通信システム(無線LAN等)」 — 免許不要局としての位置づけ、技適マークの必要性、各帯域の運用場所の制限、2.4GHz帯で重複しないチャネル数、DFSの定義
遅い・切れるを、現地で切り分ける
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