業種|工場・倉庫
現場が止まらないネットワークと防犯。
工場は、同じ敷地の中で事務所と現場の環境がまるで違います。電波の届かない区画、有線が引けない場所、棟をまたぐ屋外配線が判断の分かれ目です。生産設備の制御は扱いません。
工場は、同じ敷地の中で環境が変わります
他の業種と違うのは、1つの建物として設計できないことです。
事務所は他の業種と同じように組めます。ところが現場に一歩入ると、粉じん、温度、金属の壁と棚、天井の高さが同時に効いてきます。事務所で問題なく使えている機器を現場に持ち込むと、埃を吸って早く壊れるか、夏の温度で落ちるか、電波が金属に跳ね返って届かないかのどれかになります。
もうひとつが敷地の広さです。棟が分かれていれば、その間は屋外配線になります。屋外は屋内と同じようにはいきません。埋設か架空か、既設の管を使えるか、そして無線で飛ばす場合は屋外で使える周波数帯かどうかという制約が入ります。
5.2GHz帯は条件付き、5.3GHz帯は屋内のみです。棟間で飛ばすなら機器の選定から変わります。
労働安全衛生規則第518条。天井が高い現場は、日程と費用に足場が乗ります。
香川県内は無料です。図面をお持ちでなくても構いません。
工場特有の、設備に効いてくる事情
見積りの金額と工期が変わるところだけを並べます。
| 現場側の事情 | 設備の側で決まること |
|---|---|
| 生産を止められない | 作業は生産停止日、段取り替えの時間、休業日に入ります。日程はラインの計画が先で、通信工事があとです |
| 金属と棚で電波が跳ねる | 置き場所を1か所ずつ現地で決めます。棚の入れ方が変わると届き方も変わるので、レイアウト変更の予定も伺います |
| 粉じん・温度・水 | 事務所用の機器が使えない区画があります。保護等級のある機器か、盤の中に収める形になります |
| 天井が高い | 高さ2m以上の作業には作業床が必要です。足場や高所作業車の手配が、工期と金額に乗ります |
| 棟が分かれている | 屋外配線になります。埋設・架空・無線のどれにするかで金額が大きく変わります。無線は屋外で使える周波数帯に限られます |
棟をまたぐときは、屋外で使える電波かを先に見ます
ここは好みの問題ではなく、電波法の側で決まっています。
無線LANの5GHz帯は、同じ「5GHz」でも使用条件が違います。総務省の資料では、5.3GHz帯(5250〜5350MHz)は屋内のみ。5.6GHz帯(5470〜5730MHz)は屋外で使用できる(上空は除く)。5.2GHz帯(5150〜5250MHz)は条件付きで、屋外で使うには専用機器と登録局の手続き、そして告示に示された開設区域内であることが必要です。2.4GHz帯は屋内外とも使えます。
つまり、事務所で使っているアクセスポイントをそのまま外壁に付ければよい、という話にはなりません。棟間を無線で飛ばす計画は、機器の選定と設定の段階から屋外用に分けます。有線で引けるなら、屋外用の光ケーブルを通したほうが安定します。
生産設備の制御盤、PLC、シーケンサ、計測機器とその配線は触りません。止めると生産と安全に直接影響が出るためです。設備メーカーの保守範囲にもなっています。当社が担当するのは、事務所と現場のネットワーク、無線、電話、UTM、防犯カメラです。生産設備をネットワークにつなぐ話は、設備メーカーから条件をもらって、当社が手前の口までを用意します。
工場で実際に起きる、3つの失敗
他の業種では起きないか、軽く済むものです。
ひとつめ。事務所と同じアクセスポイントを現場に付ける。粉じんと温度で寿命が短くなり、金属の棚で電波が届きません。事務所で電波が強かったからといって、現場で同じにはなりません。
ふたつめ。棚の位置が変わって、届かなくなる。工場の電波は、置いてある物の量で変わります。繁忙期に棚が埋まると、閑散期には届いていた場所が切れます。だから電波の確認は、いちばん物が多い状態で行います。
みっつめ。屋外配線を後回しにする。棟間は掘るか架けるかになるため、日程と金額が読みにくい部分です。ここを最後に回すと、全体の工期が動きます。先に決めます。
- 生産の計画。止められる日と、段取り替えの時間帯
- 区画ごとの環境。粉じん、温度、水、油、天井の高さ
- 棚とラインのレイアウト。いちばん物が多い時期はいつか
- 棟の数と距離。既設の管や電線管を使えるか
- 触ってはいけない設備の一覧と、その保守窓口
- 事務所と現場でファイルをやり取りしているか
よくいただくご質問
生産設備をネットワークにつなげたいのですが
設備そのものには触りません。設備メーカーから必要な条件をもらって、当社は手前のネットワークと口までを用意します。どこまでが当社で、どこからが設備メーカーかを、工事の前に書面で分けます。
現場に有線を引けない場所があります
無線で埋めるか、既設の配管や電源系の経路を使えないか、現地で見ます。先に決めたいのは、そこで何をするかです。ハンディ端末が数台なら無線で足りることも、映像を流すなら有線が要ることもあります。
屋外にカメラを付けたいのですが
屋外用の機器で組みます。工場で効くのは、カメラより配線ルートと電源です。構内が広いと、そこが金額の大半になります。付けたい位置と、いちばん近い電源の場所を伺います。
天井が高い建物は、費用が上がりますか
上がります。高さ2m以上の作業には作業床が必要で、足場や高所作業車の手配が入ります。現場の設備を使わせていただける場合は、その前提でお見積りします。
- 生産設備の制御盤、PLC、計測機器とその配線。当社はネットワーク・無線・電話・UTM・カメラの側だけです
- 内装工事と、建物の躯体に関わる工事は承っていません
- 受付は平日9:00〜17:00です。時間外の緊急対応はお約束していません
- 総務省 電波利用ポータル「小電力データ通信システム(無線LAN等)」 — 5.2GHz帯と5.3GHz帯は屋内限定、5.6GHz帯は屋外で使用可(上空は不可)
- 総務省 電波利用ポータル「無線LANの屋外利用/上空利用について」 — 5.2GHz帯の屋外利用は登録局の手続きと開設区域内であることが条件
- 厚生労働省「労働安全衛生規則(抄)」 — 第518条。高さ2m以上の箇所で墜落のおそれがあるときは作業床を設ける
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